タナと人間

タナさんのお世話係の人間の日記

猫との暮らし初日の、ちょっと振り返り

これを書いている今、初めての猫との暮らし、3日目。さっきまですぐ隣の毛布の上で寝ていたタナさんは隣の部屋に行ったみたい。トイレかな。ドキドキの猫との生活が始まったので、簡単に振り返りたいと思う。まだトライアル中だからどうなるか分からないけど、一緒に暮らせるといいな。ちょっと1日目のことを思い出してみる。

 

1日目

2230分くらいに保護猫カフェのスタッフさんに僕の部屋にやってきた。キャリーバッグの中でにゃーにゃー言ってたみたい。少し不安そうだったけど、ゆっくりと部屋に出て、少し探索。たまににゃーと鳴いていた。タナさんが部屋を探索している間、トライアルの手順について説明を受ける。トイレや食事、爪とぎなどの大事なものは用意してあった。猫を飼う上で注意点をおさらいしてもらい、諸々の書類をもらう。

徘徊しながらスタッフさんにスリスリしたりにゃーと鳴いたり。そしてふと見ると、僕のベッドの上で毛繕いをしていた。「こりゃ大丈夫だな」とスタッフさんは言っていた。猫カフェでは、人間が好きでふてぶてしそうな猫さんでも、里親候補さんの家に行くと、猫を被るらしい。タナさんはどうなるかな。

スタッフさんは「最後に抱っこさせてください」とタナさんを抱っこ。タナさんは喜んでスリスリ。なんか、正しいか分からないのだけど、少し切なくなった。だってもし僕がトライアルに成功してそのままタナさんを飼い続けると、スタッフさんとはもうお別れになっちゃうもんね。スタッフさんからすると、保護猫を一匹でも多く安心できるお家に届けられることは嬉しいことだけど、ずっとお世話していた猫さんが旅立つのは、寂しい気持ちもあるんだろうな。

スタッフさんは最後に抱っこしながら「波乱を起こしてくれたね」のようなことをタナさんに言っていた。タナさんは猫が嫌いで喧嘩っ早かったみたいで、すぐに他の猫に喧嘩を売っていたみたい。僕も保護猫カフェに何度か行って目撃したことがあるけど、攻撃し過ぎて、落ち着くまでケージに入れられてたこともあった。身体もでかいし、他の猫からするとタナさんは怖かったのかも。保護猫カフェの猫さんたちは喧嘩相手が一人減って少し寂しいかな。

スタッフさんが帰ってからも少し徘徊していた。でもちょっと警戒していたみたい。カーテンの裏に隠れたり部屋の角に逃げたり。トイレはちゃんとトイレでしてくれた。偉いね。第一関門はクリア。次はご飯を食べてくれるか、お水を飲んでくれるか。次の日のことを考えてワクワクドキドキ。

僕が寝ているとき、タナさんは猫を探して不安そうににゃーにゃー鳴いていた。明らかに探しているような鳴き声だった。僕は少し寝不足になった。隣人に聞こえて迷惑になっていないかも少し不安になる。初日の夜は沢山鳴くかもしれないけど、相手をしてしまうとそれに慣れちゃってずっと相手しないといけなくなるから、とりあえず無視してくださいね、と教えてもらった。でも一回起きて抱っこしてしまった。抱っこは好きみたいでスリスリしてくれる。早く落ち着くといいね。

では今日はここまで。

 

警戒中のタナさん